若い目に掲載された生徒の作文を紹介します。その2
「思い出のわが家」 3年 福田 純果 さん
初夏に引っ越しをすることになった。今まで住んでいた家を出るのはすごく心が痛んだ。生まれてからずっと住んでいて,思い出がたくさん詰まっていた。家の周りは環境がよく,近所の方々もいい人ばかりだった。
引っ越しのあいさつに回った。一軒一軒回る足取りは重く,「ありがとうございました」の「あ」を言葉にするだけでも,声が震えて,涙がぼろぼろと出た。最後に家の玄関を開けると,物は一切なかった。一歩前に進むと,笑ったあのときを思い出し,また一歩進むと,泣いたあのときを思い出した。思い出だけが残っていた。
どんな時も帰る場所はこの家だった私の居場所はここだったのだと思い返すと,言葉にできないぐらい悲しくて,いつの間にかマスクは涙でびちょびちょになっていた。今の私がいるのも,家族の輪があるのも,すべてこの家とご近所さんのおかげである。感謝してもしきれない。
この恩を忘れず,これからは新たな屋根の下で楽しく過ごし,新しい思い出を作っていきたい。

元気よく水かけ当番(草取り)に参加する生徒たち





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3年1組
3年2組
3年3組
文化部長・副部長
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